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私たちは病気になったり怪我をすると「くすり」を注射したり飲んだりします。 「くすり」による治療や予防は20世紀後半から目覚しい進歩を遂げてきました。しかし、全ての病気が制圧されたわけではありません。今も健康や生活の質を脅かすさまざまな病気があり、それらに有効な新しい「くすり」を待ち望んでいる方が数多くおられます。そのため、世界中で新しい「くすり」を開発する努力が続けられています。 しかし、研究者や企業が人々の待ち望んでいる新しい「くすりの候補」を開発し、動物で効果 や安全性が高いことが証明されても、それだけで人に使用するわけにはいきません。人で試験をして、効果 があるか(有効性)、副作用の問題はないか(安全性)などを確認しなければ、本当によい「くすり」かどうかを見極めることはできません。人を対象としたこのような試験を「治験」といいます。 |
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